ましましの音楽日記
G.ヴェルディの作品をこよなく愛するオペラ愛好家による音楽日記です。筆者が鑑賞した海外でのオペラやコンサートの模様や、筆者自身が日頃行っている音楽活動などについて、不定期に綴っていきます。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[--/--/-- --:--] | スポンサー広告 |
ハンブルク・ケルン行き(11年9月)④―シュテンツ指揮ギュルツェニッヒ管「千人の交響曲」
9月25日午後6時、国鉄特急IC2329にてケルンに到着。宿泊先であるシティ・クラス・ホテル・カプリースにチェックインし、午後7時半にフィルハーモニーへ。

この日は、マルクス・シュテンツ指揮ケルン・ギュルツェニッヒ管弦楽団(ケルン歌劇場管弦楽団)によるマーラー「千人の交響曲」の演奏会である。名前のとおり、舞台上、そして舞台奥の客席は、オーケストラと合唱のメンバーに埋め尽くされた。

20110925-06

筆者の座席は、ブロックBの6列目の正面。実際には、1列目と2列目は撤去され、ステージが前方に迫り出していたため、前から4列目であった。ステージからの距離が近すぎるため、一抹の不安を覚えたが、実際に始まってみると、全くの杞憂であった。ケルンのフィルハーモニーは、本当に良く出来たホールである。この近さでも、生音が剥き出しになることはなく、ヘッドフォンで聴いているかのような立体的で臨場感に溢れる音像が楽しめた。

この座席の位置では、冷静に音楽を鑑賞することは、到底不可能である。眼前から、舞台奥から、上方から、そして左右からと、次々に飛んでくる重みのある響きの数々。それぞれに目を見開いているうちに、第一部が終わってしまった。

第一部終了後、シュテンツは、かなり長めの休止を置いたが、驚くべきことに、この間、満席の場内からはほとんど物音がしなかった。聴衆は皆、演奏に圧倒され、静まりかえってしまったのだ。これは、欧州では滅多に見られない光景である。

第二部も仕掛けが盛りだくさん。舞台中央から突如聞こえてきたマンドリンは、とても鮮烈だったし、栄光の聖母が舞台上手袖の頂上で歌い始めた姿も美しかった。とどめの一撃は、客席の最後部にずらっと並んだ金管バンダ。音のスペクタクルに、思わず涙腺が緩みそうになる。

この日の公演で特筆すべきは、合唱の充実である。響きの深さと分厚さ、言葉の自然さ、どれをとっても、そしてどのコーラス部隊をみても、申し分ない。身体が楽器というのは、こういうことをいうのか、と心底納得した。これだけのメンバーを揃えることは、たとえ欧州であったとしても、決して容易なことではないだろう。ケルン歌劇場の本気度の高さを実感した。

オーケストラも、ハンブルクフィルよりも一枚上手。歌劇場付きのオーケストラらしく、合唱や独唱とのバランスの図り方が絶妙である。強すぎず弱すぎず、どんな場面であっても「声」がくっきりと浮かび上がる最良のバランスで、音楽が進行する。また、ドラマの創り方も巧い。多少の時差が生ずる場面もあったが、これだけの大編成であれば、やむを得ないだろう。シュテンツも、全体を伸びやかに歌わせつつ、手綱を引くべき箇所は手堅くコントロールし、緊張感のある流れを生み出していた。

フィルハーモニーの音響空間をフル活用したこの日の公演は、マーラーがスコアに描いた「音」の世界を存分に楽しませてくれた。それにしても、これだけたくさんの仕掛けを仕込んだマーラーの頭の中は、いったいどうなっていたのだろうか。

20110925-07

20110925-08

終演後は、ブラウハウス・ジオンで、焼きソーセージとビールを。フィルハーモニーのすぐ近くなので、演奏を終えたばかりの合唱団のグループの一部も来訪し、ビールを片手に盛り上がっていた。

翌朝は午前6時44分発のタリスで、ケルンを出て、ブリュッセル南駅へ。いつもどおり、ブリュッセル南駅付近まで来ると、列車は立ち往生。この時間帯は、ブリュッセル駅周辺は、列車が立て込むため、ノロノロ運転。この日は、24分遅れで到着。ブリュッセルに帰ってきたなと感じる瞬間である。


(公演情報)

25.09.2011 Sonntag 20:00 Uhr
Kölner Philharmonie

Kölner Chorkonzerte 1
Gustav Mahler
Sinfonie Nr. 8 Es-Dur (1906)
für Soli, Knabenchor, zwei gemischte Chöre und Orchester
"Sinfonie der Tausend"

Gürzenich-Orchester Köln
Markus Stenz / Dirigent

Barbara Haveman / Sopran
Orla Boylan / Sopran
Christiane Oelze / Sopran
Anna Palimina / Sopran
Petra Lang / Mezzosopran
Maria Radner / Alt
Brandon Jovanovich / Tenor
Hanno Müller-Brachmann / Bariton
Günther Groissböck / Bass

Mädchen und Knaben der Chöre am Kölner Dom
Chor des Bach-Vereins Köln
Domkantorei Köln
Kartäuserkantorei Köln
Philharmonischer Chor der Stadt Bonn
Vokalensemble Kölner Dom
スポンサーサイト
[2011/09/30 04:53] | 海外視聴記(ケルン) | トラックバック(0) | コメント(0) |
次のページ
プロフィール

mashi1978

Author:mashi1978
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。