ましましの音楽日記
G.ヴェルディの作品をこよなく愛するオペラ愛好家による音楽日記です。筆者が鑑賞した海外でのオペラやコンサートの模様や、筆者自身が日頃行っている音楽活動などについて、不定期に綴っていきます。
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欧州行き(11年5月)①―マゼール指揮 フィルハーモニア管 「マーラー7番」
5月26日午前、NH201便にて成田からヒースロー空港へ。
当初、ブリュッセル勤務の開始が6月初めに予定されていたことから、事前にいくつかの公演チケットを購入していたが、前述のとおり、開始が7月初めに延期となってしまったため、やむを得ず、成田からの旅程となった。
前回の欧州行きとは状況が異なり、今回搭乗したNH201便はなんと満席。ヒースロー上空の天候不順により到着が遅れたこともあり、窮屈な機内でしばしの辛抱の時間をすごした。

降機後のスタートダッシュで他の乗客に差をつけることができたため、入国審査の大行列を何とか短時間でクリア。ヒースローエクスプレスでパディングトンに移動。この日の宿泊は、駅から徒歩数分に位置する2つ星のMITRE HOUSE HOTEL。ロンドンはホテル料金が跳び抜けて高い。設備は十分とはいえないが、相場と立地を考えれば、悪くないホテルである。

チェックイン後、シャワーを浴びて、ロイヤルフェスティバルホールへ。

blog20110526-01

この日の演目は、ロリン・マゼール指揮フィルハーモニア管弦楽団によるマーラーの交響曲第7番。マゼールは、今年の4月から5月にかけて、フィルハーモニア管とマーラーチクルスに挑んでいる。筆者に割り当てられた席は、1階K列の正面。前から11列目にあたる。

blog20110526-02

出だしは慎重だったが、第一楽章の再現部あたりからは、徐々にマゼール節が姿を現し、その後は、マゼールの独壇場であった。
マゼールの分析力は、他の追随を許さない。この日の演奏では、細部に至るまで徹底的に磨き上げられていた。スコア上で意図された響きが完璧に再現されていたのだ。

この作品では、楽器の重層的な組合せにより多彩な色彩が与えられているが、マゼールはその一つひとつを最良のバランスで描き分けた。管楽器のベルアップの効果をここまで適切に表現した生演奏は、これまで聴いたことがない。また、アクセントひとつをとっても、各楽器の発音のタイミングまで計算し尽くされており、メリハリのつけ方が絶妙である。それでいて、大見得を切るべきところでは、大胆なデフォルメも効かせ、聴き手の心を掴む。この痛快さも魅力の一つである。この巨匠、やはり化け物だ。

なお、フィルハーモニア管の実力の高さも存分に見せつけられた。ロイヤルフェスティバルホールはデットな響きで有名だが、こういうホールでは、残響の助けが得られないため、オーケストラの実力が丸裸になる。世界トップレベルの総合力、アンサンブル力は、この日も如何なく発揮されていた。フォルテシモでも決して力技で押し切ったりせず、格調の高さと上品さが香る。にじむことの多いヴァイオリンパートが一つに聞こえていたのも特筆ものだろう。室内楽のような息遣い、繊細なカンタービレ、華やかな色彩感、どれをとっても申し分がなかった。今回は座席がよかったこともあり、音の分離がよく、ステレオ効果を存分に楽しめた。

1ヵ月半にわたってマーラーに取り組んできたこのコンビの集大成の一つといえるだろう。終演後の客席の沸き方も尋常ではなかった。筆者にとってこれまで捉えどころがなかったこの作品の真の姿を初めて明確に提示してくれたといっても過言ではない。

blog20110526-03

終演後は、そのままホテルに直帰。ロンドン時間の午後9時30分は、日本時間の午前5時30分。やはり初日は眠い。コンビニでサラダを買い、少しだけ食べてそのまま眠りについた。


(公演情報)

Symphony No. 7 in London
Thursday 26 May 2011 / 19:30 / Royal Festival Hall, London

Lorin Maazel conductor
Philharmonia Orchestra
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[2011/05/27 19:45] | 海外視聴記(ロンドン) | トラックバック(0) | コメント(0) |
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