ましましの音楽日記
G.ヴェルディの作品をこよなく愛するオペラ愛好家による音楽日記です。筆者が鑑賞した海外でのオペラやコンサートの模様や、筆者自身が日頃行っている音楽活動などについて、不定期に綴っていきます。
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テミルカーノフ指揮読響―第64回みなとみらいホリデー名曲シリーズ「タコ1&ドヴォ8」
5月19日午後2時前、みなとみらいホールへ。ユーリ・テミルカーノフ指揮読売日本交響楽団による第64回みなとみらいホリデー名曲シリーズ。筆者にとっては、前々日の定期演奏会からの振り替えである。最近は仕事が多忙で、定期演奏会に足を運べない状況が続いている。この日の入場者数は、あまり芳しくなく、6、7割の埋まり具合であろうか。

筆者に割り当てられた座席は、2階RCブロック1列目。舞台上手のコントラバスが見切れてしまうが、サントリーホールのデルタに近い音響で、響きの立ち具合と臨場感の加減が丁度良い。個人的には、音響面では、サントリーホールよりもみなとみらいホールの方が適度の温もりが感じられるので好みである。

プログラム前半は、ショスタコーヴィチの交響曲第1番。

前々日に続いて2回目の本番であるためか、それとも日曜日のマチネであるためか、全体として落ち着きのある演奏で、安定感があり、読響の好調ぶりが窺われる。特に弱音の表情が繊細で、和声の移ろいが美しかったのが印象的。もちろん旋律からは、ロシアの大地を想起させるスケールの大きさも感じられ、メリハリが効いている。ピリっと引き締まったファンファーレは、力みがなく、響きが充実していた。喜怒哀楽の全てにおいてバランスの取れた演奏で、後期の作品群に通ずる世界観を明示する優れた演奏であった。

プログラム後半は、ドヴォルザークの交響曲第8番。

前評判の通り、全曲を30分強で駆け抜ける快速テンポ。颯爽として清々しい。造型も明快で爆音にならないのがテミルカーノフのバランス感覚の秀逸さといえようか。他方で、歌心も十分に籠められており、ロシアの合唱文化に通ずる旋律の歌わせ方とハーモニーのまとめ方の妙技が見事であった。アゴーギクが多用されたが、全て人間の呼吸に適ったものであり、実に自然であった。ボヘミアとロシアの接点から生まれる独特の陰影が時折姿を見せ、味わい深さを増していたのもよかった。

実はこれまで筆者はドヴォルザークに対してあまりよい印象がなく、今回もあまり期待していなかったが、この日の演奏で「実はよい曲かも」と感じることができた。ノリノリの第四楽章だけは、相変わらず好きになれないが。

アンコールは、エルガーの「愛の挨拶」。これほどまでにしみじみと心に沁みる「愛の挨拶」は、耳にしたことがない。今月でコンサートマスターを退任するデヴィッド・ノーランに対する最大限の敬意の表れと受け取った。この日のノーランは、いつも以上に気合いが乗っており、名コンマスの雄姿を見届けることができ、読響会員として少し感慨深い想いに浸った瞬間であった。


(公演情報)

第64回みなとみらいホリデー名曲シリーズ

2013年5月19日(日) 14:00開演
会場:横浜みなとみらいホール

指揮=ユーリ・テミルカーノフ

ショスタコーヴィチ:交響曲 第1番 ヘ短調 作品10
ドヴォルザーク:交響曲 第8番 ト長調 作品88
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[2013/05/19 17:31] | 国内視聴記 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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