ましましの音楽日記
G.ヴェルディの作品をこよなく愛するオペラ愛好家による音楽日記です。筆者が鑑賞した海外でのオペラやコンサートの模様や、筆者自身が日頃行っている音楽活動などについて、不定期に綴っていきます。
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ミラノ・ヴェローナ行き(11年7月)②―アレーナ・ディ・ヴェローナ「ナブッコ」
7月9日、午前中は、ミラノ市内で観光とショッピングを楽しむ。
ドゥーモを見学し、リコルディショップで仮面舞踏会とリゴレットの楽譜を入手。次に手がけるオペラの楽譜は是非ともリコルディ本店で、と思っていただけに、念願を叶え、満足度アップ。
セール中のラ・リナシェンテでネクタイとストールを購入し、ココパッツォというピッツェリアで、モツァレラとハム、ナポリ風ピザを、ハウスワインとともに頂く。これが大当たり。店内は普通の食堂という感じだが、どちらも非常に美味で、大満足。ミラノに来てよかったと思った瞬間であった。

昼過ぎに中央駅に戻り、Eurostar City9729でヴェローナへ。この日の宿泊は、ヴェローナ・ポルタ・ヌオーヴォ駅から徒歩5分ほどのピッコロ・ホテル・ヴェローナ。シンプルな造りだが、空調も十分に効いており、アレーナへのシャトルバスの運行もあるなど、何かと便利である。

日中のヴェローナは、真夏の暑さであった。少し歩いただけでも、汗が噴き出してくる。街の中心部は、観光客で溢れており、オープンカフェで冷たい飲み物やアイスクリームを愉しむ老若男女をいたるところに見ることができた。

付近を若干散歩した後、ホテルでシャワーを浴び、19時すぎに街の中心に向かう。事前の情報に基づき、La Taverna di via Stellaで夕食を。
頂いたのは、馬肉の前菜(Sfilacci di cavallo con rucola e grana)と鴨の詰め物のポレンタ添え(Anara col Pien e Pol.)、そして、赤ワインのハーフボトル(Amarone S.Urbano Sper)。ヴェローナの郷土料理と地元のワインの組み合わせである。スフィラッチ・ディ・カヴァッロは、馬のモモ部分の肉を約15日間塩漬けにした後、燻製、それを細く裂いたものだが、馬肉には臭みはなく、ルッコラとバルサミコと共に口に入れれば、爽やかな味わいが広がる。また、柔らかく仕上げられた鴨肉には、旨みが凝縮されており、ポレンタとの相性も抜群である。Amaroneは、非常によく出来たワインで、広がりや奥行きもあり、料理とのコラボが楽しめた。

さて、20時半すぎにアレーナへ向かう。この日の演目はヴェルディ「ナブッコ」。会場周辺は、すでに聴衆の熱気で盛り上がっており、気分も高まる。座席はPOLTRONCINA CENTRALE DI GRADの正面寄りの2列目。視界を遮るものはなく、アレーナの舞台全体を見渡すことができた。

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野外オペラゆえ、場内の雰囲気は、劇場というよりも、野球場に近い。中央部の座席には着飾った男女も見られたが、多くは半袖姿のカジュアルな格好。なお、夜は寒くなると聞いていたため、上着を持参したが、この日は無用であった。

肝心の「ナブッコ」であるが、オーケストラの音が遠かったこともあり、細部については判断しかねるものの、筆者の座席で聴いた限りでは、この日の上演は、音楽的にも演出的にも完成度はかなり高かったと思われる。

今シーズンの初日だったからかもしれないが、キャスト陣は、いずれも遜色なく、安定した歌唱を聴かせていた。特に、ナブッコ役のMaestriは、国王の貫禄と父親の愛情を見事に歌い上げていた。アビガイッレ役のTheodossiouも善戦。

オーケストラや合唱も、大人数ながら、よくコントロールされており、アレグロの推進力、ピアニシモのニュアンス、そして旋律の伸びも、申し分ない。メンバー全員の技術水準の高さが窺われる。野外オペラの場であることがもったいないくらいの仕上がりであった。

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会場はお祭りモードだったが、それでも一切の手抜きをしないプロフェッショナル精神に感銘を受けた。なお、最も広く知られている「捕われたヘブライ人たちの合唱」では、自ずと会場の空気が落ち着いたものとなり、聴衆全員が静かに聴き入っていた。客席からの声に応え、アンコールもなされた。

演出的には、第一部のクライマックスである神殿の焼き討ちのシーンでは、何も仕掛けはなかったが、第二部の雷のシーンや、第四部の偶像破壊のシーンでは、火柱が上がり、聴衆は大いに沸いた。全四部七場相互に劇的関連性が見出されず、また動きも少ないこの作品ではあるが、全体を通じて、眼で見て分かる舞台構成がなされるとともに、アレーナの壮大な舞台をフルに活用し、聴衆を飽きさせない工夫も随所に見られた。

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幕ごとに20分の休憩が入ることに加え、場面転換にも時間を要するため、終演したのは午前1時すぎ。そのままホテルに帰り、早々に就寝した。


(公演情報)

Nabucco
9 July 2011 - at 21:15 - Arena
Dramma lirico in 4 acts by
Giuseppe Verdi

Conductor: Julian Kovatchev
Director: Gianfranco de Bosio

Nabucco: Ambrogio Maestri
Ismaele: Rubens Pelizzari
Zaccaria: Raymond Aceto
Abigaille: Dimitra Theodossiou
Fenena: Andrea Ulbrich
High Priest of Belo: Ziyan Atfeh
Abdallo: Antonello Ceron
Anna: Maria Letizia Grosselli
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[2011/07/12 04:37] | 海外視聴記(ヴェローナ) | トラックバック(0) | コメント(0) |
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