ましましの音楽日記
G.ヴェルディの作品をこよなく愛するオペラ愛好家による音楽日記です。筆者が鑑賞した海外でのオペラやコンサートの模様や、筆者自身が日頃行っている音楽活動などについて、不定期に綴っていきます。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[--/--/-- --:--] | スポンサー広告 |
ミラノ・ヴェローナ行き(11年7月)③―アレーナ・ディ・ヴェローナ「アイーダ」
7月10日、午前中はドゥオーモやランベルティの塔を見学。日曜日の朝であったため、ドゥオーモではミサが行われていた。ミラノのドゥオーモとは異なり、さまざまな建築様式が混在する不思議な空間であった。

昼食は、ドディチ・アポストリにて、ワインのリゾットと馬肉のポレンタ添え、赤ワインのハーフボトル(Ripassa)、そしてデザートを。
創業260年近い老舗レストランだけに、サービスは超一流。味も合格点が付くレベル。ベルギー流のno service, should payに慣れてくると、このようにきちんともてなしてくれるだけで気持ちが明るくなる。

午後はいったんホテルに戻り、しばしのお昼寝。真夏の日差しが照りつける街中からは、人の気配が少なくなる。

18時すぎに街中に繰り出し、夕食を摂るべく、昨夜も訪れたLa Taverna di via Stellaへ。
馬肉のニョッキ(Gnocchi con Pastisada de Caval)とウサギ肉のポレンタ添え(Coniglio alla Veronese con polenta)、赤ワインのハーフボトル(Amarone Sel. S.Anton.)を。いずれも美味しく仕上がっていたが、連日のご馳走続きで胃腸が疲れをみせたためか、消化のスピードが上がらない。

21時前にアレーナへ。この日の演目はヴェルディ「アイーダ」。Arena di Veronaの看板ともいうべき演目である。座席は昨夜とほぼ同様のPOLTRONCINA CENTRALE DI GRADの正面寄りの1列目。

指揮のダニエル・オーレンは、アレーナ・ディ・ヴェローナの「お祭り」的な側面を強く意識した指揮振りだが、野外オペラに慣れすぎた感が否めない。

全体を通じて進行が早く、外面的な演奏効果に終始した演奏が続く。多少のズレや乱れはお構いなしで、前へ前へと突進する。そこには、ヴェルディがスコアに描いたであろう内面的なドラマ性は、ほとんど窺われなかった。もっとも、所詮、野外オペラ、一種のショーであると割り切れば、それはそれでよいのだろう。筆者自身も、第一幕第一場の半ばあたりからは、音楽として鑑賞することを完全に諦めた。

アレーナの舞台上にそびえ立つ巨大なセットは、「アイーダ」という作品において最も栄える。開放的な舞台が台本の設定とよくマッチしており、眼で見て楽しめる舞台であった。とりわけ、第二幕第二場において、舞台上を埋め尽くすほどの合唱やバンダ隊は、圧巻の一言に尽きる。凱旋行進曲では、馬まで登場し、客席は大いに沸いた。

20110710-01

20110710-02

20110710-03

20110710-04

20110710-05

キャスト陣については、アイーダ役のニッツァは、重めの声で、それ自体は問題ではないのだが、音程を下から取るクセがあるようで、音程がぶら下がり気味になる箇所が散見された。調子がいまいちだったのかもしれない。演技面でも、アレーナの舞台上では、あまり存在感がない。ラダメス役のリチートラも、卒なく歌えてはいるものの、力技で押し切った箇所も多く、もう一つニュアンスが欲しかった。アモナスロ役のガツァーレは可もなく不可もなく。結局、一番の存在感を示したのは、アムネリス役のペンチェヴァ。迫真の歌唱で、説得力があった。ランフィス役のストゥリウリも、役柄らしい威厳を示し、好演。

なお、第三幕あたりから、遠くで稲妻が光り始め、上空は、分刻みで巨大なフラッシュがたかれているような状況となる。第四幕第一場のラダメスに対する裁判のあたりから風が出始め、ランフィスが死刑を宣告した直後、突風により舞台上の布が大きく舞い上がり、演奏は中止。まさに狙ったかのような絶妙のタイミングであったが、その後、叩きつける雷雨となり、そのまま閉幕となった。第四幕第二場における救済がない「アイーダ」ほど後味の悪いものはないが、やむを得ない。

20110710-06

20110710-07

ホテルに戻ったのは、午前1時半。翌朝は、朝6時46分発のEurostar City9700でヴェローナを発ち、ミラノ・マルペンサ空港よりブリュッセルに帰る。


(公演情報)

Aida
10 July 2011 - at 21:15 - Arena
Opera in 4 acts by
Giuseppe Verdi

Conductor: Daniel Oren
Director: Gianfranco de Bosio

The King: Gustáv Beláček
Amneris: Mariana Pentcheva
Aida: Amarilli Nizza
Radames: Salvatore Licitra
Ramfis: Carlo Striuli
Amonasro: Alberto Gazale
High Priestess: Antonella Trevisan
A messenger: Enzo Peroni
Lead guest dancer: Myrna Kamara
スポンサーサイト
[2011/07/12 18:13] | 海外視聴記(ヴェローナ) | トラックバック(0) | コメント(0) |
<<ベルリン行き(11年7月)①―コーミッシェオーパー「カルメル派修道女の対話」 | ホーム | ミラノ・ヴェローナ行き(11年7月)②―アレーナ・ディ・ヴェローナ「ナブッコ」 >>
コメント
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL
http://mashi1978.blog97.fc2.com/tb.php/22-4fcbf0ba
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
プロフィール

mashi1978

Author:mashi1978
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。