ましましの音楽日記
G.ヴェルディの作品をこよなく愛するオペラ愛好家による音楽日記です。筆者が鑑賞した海外でのオペラやコンサートの模様や、筆者自身が日頃行っている音楽活動などについて、不定期に綴っていきます。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[--/--/-- --:--] | スポンサー広告 |
欧州行き(11年4月)②―大野指揮 リヨン国立歌劇場 「ルイザ・ミラー」
4月25日朝、LH1074便にてフランクフルトからリヨンへ。
移動中の機内では、朝食として、今が旬のホワイトアスパラガスのサラダを食す。
リヨン空港から市内にあるPart-Dieu駅まではトラムで30分。トラムは午前5時から深夜まで動いていて使い勝手がよい。

この日の宿泊は4つ星のRADISSON BLU LYONの36階。
部屋からはイタリア・ルネッサンス様式の美しい街並みが一望できる。
正午すぎにチェックインし、早速旧市街へ。

ポール・ボキューズのセカンド店の一つであるブラッセリー・ル・ノールを訪問。
さすがは食のリヨン。各料理の正式名称まで確認する余裕はなかったが、フォアグラのアミューズ、テリーヌに続き、焼きブレス鳥のホワイトソース、カマンベールチーズ、そしてデザートとして、レモンソルベにウオッカをかけたコロネルボール。どれも筆者の過去のベストを更新する深い味わいの逸品であった。フォアグラの塩分と甘い白ワインの組み合わせは絶妙で、ホワイトソースに秘められた引き出しの多さも印象的であった。白1杯と赤ハーフ1本。

午後2時半、いったんホテルに戻り、オペラ座へと急ぐ。

blog201102425-01

本日の演目は、大野和士/リヨン国立オペラによるヴェルディ「ルイザ・ミラー」。今回の欧州行きのメインイベントの一つである。
リヨンオペラの場合、ネット予約時には座席が選べない。筆者に割り当てられたのは、最前列下手側の端で、マエストロとオケピットをまさに目の前で観察することができた。弦は12-10-8-6-4。

blog20110425-02

この日は、マエストロの登場時から、すでに音楽は始まっていた。マエストロは、リズムを引き締め、音楽を前に進めつつ、ヴァイオリンや木管楽器から豊かな旋律美を上品に引き出していた。そして、感情の高まる場面では、低弦は地響きを立て、また畳み掛けるようなアチェルランドも伴う。

ルイザ・ミラーは初期から中期への過渡期の作品であり、なかなか名演に恵まれないが、今回は、中期以降のヴェルディ作品に見られる感情表現の響きの片鱗が随所に浮かび上がり、マエストロのスコアの読みの深さに改めて感銘を受けた。

演奏が素晴らしかったのは言うまでもない。幕が下りると、満員の観客は総立ちに。あっという間の2時間半であった。

歌手は、若手のメンバーで構成されていたが、中でも主役のルイザとロドルフォが抜きに出ていた。これでミラーやヴァルターについてもより深みの出せる配役であればと思ってしまうが、それを言うのは贅沢かもしれない。間近で見たというのもあるが、特に各役者が放つ眼力の説得力には関心させられた。

演出面では、メタリックなダークグレーの壁で全体を覆うセットを基本とし、場によって、吊り物で仕切ったり、赤い幕を引いてその前で演技をさせたりするという手法が採られていた。場面転換による待機時間がないため、集中力が途切れずに済む。非常に勉強になった。

終演後、楽屋口でマエストロと面会。マエストロ曰く、リヨンオペラはまだ若いとのこと。確かに、他の歌劇場と比べると、演奏者にも観客にも若い層が多く、そのためか、特に後半では、集中力が切れそうになる兆候がかすかに見え隠れした(すかさず檄を飛ばして流れを引き戻すマエストロの手腕はさすがである。)。しかし、変に慣れすぎてはいないため、演奏者は常に全力投球であり、少なくともヴェルディにおいては、そのテンションの高さが大きくプラスに働いたように思われる。マエストロにリヨン再訪を約束し、オペラ座を後にした。

blog20110425-03

興奮冷めやらぬ中、オペラ座から徒歩5分に位置するレオン・ド・リヨンへ。
老舗星付きレストランだったが、2008年にリニューアル。期待しての訪問だったが、給仕の人手が少なく、サーブのタイミングが間延び気味。料理も、アスパラガスはパサついていて、添えられたホワイトソースも凡庸。鴨の網焼きからもジューシーさを感じられず、全体として、ブラッセリー・ル・ノールとの差は歴然。早々に切り上げて、ホテルに戻った。


(公演情報)

Luisa Miller
Giuseppe Verdi

Direction musicale : Kazushi Ono
Mise en scène : David Alden
Ermonela Jaho : Luisa
Adam Diegel : Rodolfo
Riccardo Zanellato : Le Comte Walter
Sebastian Catana : Miller
Mariana Carnovali : Federica
Alexey Tikhomirov : Wurm
Orchestre et Choeurs de l'Opéra de Lyon
スポンサーサイト
[2011/04/27 14:42] | 海外視聴記(リヨン) | トラックバック(0) | コメント(0) |
<<欧州行き(11年4月)③―モネ劇場 「ナブッコ」(演奏会形式) | ホーム | 欧州行き(11年4月)①―ギュットラー指揮 フランクフルト歌劇場 「後宮からの逃走」>>
コメント
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL
http://mashi1978.blog97.fc2.com/tb.php/3-c9311a94
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
プロフィール

mashi1978

Author:mashi1978
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。