ましましの音楽日記
G.ヴェルディの作品をこよなく愛するオペラ愛好家による音楽日記です。筆者が鑑賞した海外でのオペラやコンサートの模様や、筆者自身が日頃行っている音楽活動などについて、不定期に綴っていきます。
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欧州行き(11年4月)⑦―メスト指揮 ウィーン国立歌劇場 「ドン・ジョヴァンニ」
4月30日昼、LX1578便にてウィーンへ。ウィーンは二度目の訪問である。
この日の宿泊は、前回と同じスターライト スイーツ ホテル アム ザルツグリース。

チェックインの後、ゲッサー・ビーアクリニークにて腹ごなし。ビール会社直営のビアレストランで、生ビールとグラーシュを。手軽な値段ながら、美味であった。

そのまま居続けたくなったが、開演前であったため、やむを得ず、国立オペラ座に向かう。

この日の演目は、F・ウェルザー・メスト指揮のモーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」。今シーズンのプレミエの再演である。座席は2.RANG LOGE LINKS Reihe: 1 Platz: 3 Loge: 13。馬蹄の3層目の正面1列目である。

blog20110430-01

ウィーンの国立オペラ座は、演目によって、奏者側の気合の入り具合に雲泥の差が出てくる。この日は、幸いにも、大当たりであった。
メストは、疾走するモーツァルトを描きたかったのか、非常にスピーディーなテンポで全体を運ぶ。オケもこれに応え、大変な熱演。躍動的な八分音符の刻みが心地よく、また、ピアニシモの美しさはまるで天空の世界であった。

実は、「ドン・ジョヴァンニ」には、演奏不能と思われる箇所が随所に出てくる。例えば、第一幕フィナーレの弦楽器ユニゾンによる三連符の嵐や、subito P直後の跳躍などは、いわゆるプロ団体であっても、多少の綻びは珍しくない。また、弦楽器の旋律において若干の音程のズレが生ずることもしばしば見受けられる。これらのリスク要因は、今回メストが採用したテンポの下では、より一層増幅されることになる。しかし、さすがはウィーンフィルの母体オケ。非常に細かいところまで完璧であった。脱帽である。ちなみに、弦は10-8-6-5-4。

blog20110430-02

歌手では、レポレロとツェルリーナが音楽面でも演技面でも好演。これに対し、アンナとエルヴィーラは、アリアの途中で若干不安定な箇所が見られ、ドン・ジョヴァンニもメストのテンポに乗り切れていない箇所が散見された。オッターヴィオも声が弱すぎ、ソロを聴くには難があった。ドン・ジョヴァンニとマゼット以外は12月のプレミエ時とは違うメンバーであったという事情があるのかもしれない。ただ、この作品の真骨頂の一つである歌手によるアンサンブルは、とても聴きごたえがあり、十分に高水準な上演であった。

演出では、ウィーンの街並みの写真をバックスクリーンに映し出すという手法が用いられた。これを安っぽいという人もいるだろうが、少なくとも現代風の意味不明な演出に比べれば、ずっとマシである。少なくとも、台本に記された場面転換は、忠実に再現されていたと思われる。

blog20110430-03

ところで、この日は土曜日であったことから、オペラ座の客席の大半は観光客。しかも、GW2日目であったため、劇場内には100人以上の日本人が押し寄せていた模様である。街中は日本人で溢れており、何とも言い難い心境に陥った。

終演後、アウグスティーナーケラーにて、Kartoffeltaschenという名のコロッケと、ターフェルシュピッツを。味は悪くはない。使い勝手の良さと値段を考えれば、こんなもんだろう。オーストリアの白ワイン3杯で締め、ホテルに戻る。


(公演情報)

DON GIOVANNI
Wolfgang Amadeus Mozart

Franz Welser-Möst | Dirigent
Jean-Louis Martinoty | Regie
Ildebrando D`Arcangelo | Don Giovanni
Camilla Nylund | Donna Anna
Pavol Breslik | Don Ottavio
Malin Hartelius | Donna Elvira
Wolfgang Bankl | Leporello
Sorin Coliban | Il Commendatore
Adam Plachetka | Masetto
Ileana Tonca | Zerlina
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[2011/05/04 22:02] | 海外視聴記(ウィーン) | トラックバック(0) | コメント(0) |
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